2015年11月29日日曜日

23.におい玉



ポマンダー作りに挑戦してみました。作り方はとても簡単で、
柑橘類に竹串で穴をあけ クローブを刺して乾燥させるだけです。
家の中はスパイスとレモンのいい香りがします。

中世ヨーロッパでは、
14世紀~17世紀にかけて疫病が大流行した時に、汚れた大気の蔓延を防ぐために芳香性の木で大かがり火を作り大気の浄化をしたといわれます。

また、人々の間でオレンジにクローブをたくさん刺した‘におい玉’が流行し
疫病予防や魔除けのため、首や腰にぶら下げて歩いたと言われています。

確かに 柑橘類の精油の主要成分はリモネン(モノテルペン類)を多く含み、その共通の作用とし、抗ウイルス、抗菌、強壮作用があります。
また、クローブの主要成分はオイゲノール(フェノール類)を多く含み、強力な殺菌作用、抗菌、抗ウイルス、免疫刺激、強壮、駆虫作用があります。

精油の持つ殺菌作用などを上手く活用し、ポマンダー(におい玉)として持ち歩き、疫病から身を守っていたのでしょうね。


現代では、におい玉は'幸運を呼ぶもの'としクリスマスや新年にプレゼントするそうです。病気を寄せ付けないということでしょうか。





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